trixboxPro同士を繋いで内線を無料で利用する方法

早いモノで、もう12月。
ウチのオフィスは神戸のルミナリエ会場のすぐ側にあり、データーセンターまでのほんの数分の移動ルートがまさにルミナリエ会場です。
ルミナリエになると人が溢れかえって神戸元町付近がエライことになります。
道路は渋滞と迂回で移動に時間はかかるし、電車は常満員、人の流れが凄くて歩くだけでも大変です。
とは言え、ルミナリエはいろんな思い入れもあるので、できれば続けて欲しいものですね。
神戸のデーターセンターもサーバーが増えてエライ事になってきているので、キチンとルートを確保して手順を整理しておかないと。


と言うことで、以前は、trixboxProをゲートウェイとして利用する方法を説明しましたが、今日はtrixboxPro同士を繋ぐ方法です。


素のAsteriskとかだとIAX2で繋ぐ事が一般的ですが、trixboxProはGUIから設定ファイルを直接書き換える事が出来ず、IAX2を利用してtrixboxPro同士を繋ぐ事はできません。
正確には、オプションのリンクサーバーを利用すれば簡単に実装できますが、あくまでオプションです。
今回は標準の機能のみを利用して実現してみます。


A/B2台のtrixboxがあると仮定します。
まずは、A/BのtrixboxProそれぞれで、内線番号が重複しないように内線を作ります。


ここでは、AのtrixboxProに内線5001〜5010を作り、BのtrixboxProには内線5101〜5110までを作ったと仮定します。
次にAのtrixboxProに内線5000を作ります。BのtrixboxProには内線5100を作ります。
特に内線番号は重複しなければ何でも良いのですが、メンテナンスや将来拡張する事を考えて5*XX等のルールで作ってください。


*が拠点
XXが内線

次に、AのtrixboxProにBの内線5100のSIPアカウントとパスワードを登録、BのtrixboxProにはAの内線5000のSIPアカウントとパスワードを登録します。
もちろんVoIP Account のサーバー部分には、それぞれの内線が収容されている「sサーバーIDx.trixbox.fonality.com」を入れてください。

あとは、Aのtrixboxのダイアルプランには、5+1xx で 設定したVoIPアカウントを選んで Strip Digitsは「0」を、Bののtrixboxのダイアルプランには、5+0xx で 設定したVoIPアカウントを選んでStrip Digitsは「0」を入れます。


これだけで、互いに内線番号で呼び出す事が出来るようになります。
もちろん、 trixboxProをゲートウェイとして利用する方法で書いたように、AからB経由でPSTNへ抜けることも可能ですし、Bに着信した呼をAで取ることも可能です。
どうしても、内線が重複するときは、Strip Digitsは「0」にせずに、プレフィックスをつけて経路を選択する様にすれば、内線番号が重複しても大丈夫です。


また、互いのカンファレンスブリッジにも入ることができますので、取引先同士で会議通話も可能です。
いままでは、会議に参加する度にSIPアカウントとパスワードを交換していましたが、必要なくなります。
しかも、都合の良いことにHUDの利用やモニタリング等はA/Bが互いに行うことは出来ませんので、それなりに安心ですね。


画像を準備する時間が無いので、テキストだけでごめんなさい。
もし、詳しい情報が必要であれば、お気軽に問い合わせてくださいね。
まぁ、こんなセコイ事するのウチぐらいか・・・。