trixboxをGW(ゲートウェイ)として利用して、アナログ・BRI(INS)・PRI(INS1500)を収容する方法

trixbox Linux Asterisk

trixboxは、どこに設置してもWAN（インターネット）やVPN経由でアクセスして利用する事ができるのですが、ここ最近ではtrixboxやAsteriskをデーターセンターに収容してウチが運用する話が多く、地域番号(03/06/078など)を持った企業の代表回線等を手っ取り早く収容する方法を模索してました。
多くの企業は、NTT等の回線を利用して会社の代表回線としていることが普通で、データーセンタにこの回線を移転するとなると当然の事ながらデーターセンターがある場所の地域番号になってしまうから、既存の番号のままでデータセンターに引き込みする事は事実上不可能です。

他にも拠点が多い企業さんで各拠点の代表番号を持ちつつも、trixboxを利用して内線通話や会議通話を無料で利用する場合には、各拠点からtrixboxのある場所まで公衆回線の音声を転送する必要があります。

通常は、各社が出しているゲートウェイを利用して実現する事が多いので、ウチではIN4S社のゲートウェイを利用させてもらってますが、今すぐ必要!!てな時はtrixboxをGW（ゲートウェイ）に仕立てあげちゃえば手っ取り早いと言うことで、早速検証してみました。


イメージとしては下のような図で利用する事ができます。

各拠点にある公衆回線をゲートウェイ用のtrixboxに音声ボードとかを利用して収容してしまいます。通常はこれだけでNTTさんとかが提供してくれる078とかの回線をtrixboxで利用できます。
でも、今回はこの収容した公衆回線をデーターセンターまで転送します。


設定の流れはこんな感じです。

1.ゲートウェイtrixboxの内線を1つ作ります。

電話機はソフトフォンで作っておけば良いでしょう。あと、ダイアルプランも作っておいてください。
今回は0発信で音声ボードからどこにでも発信出来るようなダイアルプランを作りました。
まず、この内線からX-Liteとかで発信出来ることを確認しておいてください。
※音声ボードがきちんと動作していることが前提です。また、JATE認証されていない音声ボードを利用する事は出来ません。

2.データセンターtrixboxのコントロールパネル　Options > voip　から先ほど作ったゲートウェイtrixboxの内線情報を、通常のソフトフォン等に設定するのと同じように設定します。



Route Name　任意の文字列

Username　SOFTPHONExxx

Password　上のSOFTPHONExxxに対するパスワード

Provider　Other sip

Register　yes

Server s123456x.trixbox.fonality.com （もしくはゲートウェイtrixboxのIPアドレス）

その他はデフォルトでOK
上の様に設定すると、AdvancedにあるRegister Stringは下の様になっているはずです。

Register String　SOFTPHONExxx:ソフトフォンのPW@s123456x.trixbox.fonality.com　　

3.データセンターtrixboxのダイアルプランでさっき作ったVoIPからの発信が出来るように設定する。

この時にポイントはゲートウェイtrixboxがは0発信なので、ここもは0発信にしておくことと、Strip Digitsを0にしておく。



Strip Digits　0


販売店のテクニック的な内容ですので、あまり詳しくはご説明出来ませんがこんな感じです。
試しに、0発信してみてください。上手くいくはずです。

デフォルトの9発信の場合は1と3の作業で9発信出来るようにダイアルプランを設定してください。
着信出来ることも確認済みですので、恐らくこの方法でいけるはずです。

拠点が多い場合は、上手く応用してみてくださいね。
あと、Asteriskでも他のAsteriskサービスでも同じ方法が使えると思います。



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